耐熱グリース
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産業機械の発展に伴い、耐熱グリースに対する要望はますます強くなってきています。
一般に金属石けん基グリースは、長時間ある温度以上の熱を受けると、グリースは軟化して流出したり、ま
たベントン系のグリースは、長時間高温にさらされると、灰化する欠点をもっています。
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コスモウレアグリースは耐熱性に優れたウレア系化合物を増ちょう剤に用いた新しいタイプの耐熱グリース
で、高温においても軸受からグリースが流れ出したり、軸受内で硬化するようなことはなく、次のような特長
を備えております。
《特 長》
1.
耐熱性に優れています
特に耐熱性に優れたウレア系化合物を増ちょう剤にしていますので、高温時においてもグリースが軟化し
て、軸受から流れ出したり軸受内で硬化することはありません(使用限界温度200℃)。
2.
灰分が極めて少ないのでメンテナンスが容易です
増ちょう剤のウレア中に金属を全く含んでいませんので、例え燃焼しても残留灰分が極めて少なく、メンテ
ナンスが容易です。
3.
高温潤滑寿命に優れています
金属化合物を含んでいないため、高温にさらされても酸化、劣化が少なく、長時間の使用に耐えます。
4.
機械安定性に優れています
グリース構造が安定しているため軸受内で強いせん断を受けてもグリースが軟化流出することがありませ
ん。
5.
耐水性およびさび止め性に優れています
水と接触する場所で使用しても、乳化したり、洗い流されたりすることが少なく、また水に混入してもグリー
スの硬軟化が小さく、その上さび止め性が優れていますので、潤滑性能を十分発揮します。
6.
グリース消費量の削減が図れます
高温時においてグリース構造が安定していますので、グリースが飛散したり、流出したりしませんので、一
般のグリースに比べて補給量が少なくてすみ、また給脂間隔を延長することができます。
《用 途》
コスモウレアグリースは、特に耐熱性を必要とする製鉄機械、繊維機械などのドライヤーロールの軸受、窯業
機械のトンネル台車軸受、製鉄機械の連続鋳造設備などの高温潤滑個所に適します。
《コスモウレアグリースの代表性状》
増ちょう剤の種類
外観
混和ちょう度(25℃)
滴点
℃
(99℃、22hr)
(150℃、22hr)
(100℃、24hr)
(150℃、24hr)
銅板腐食(100℃、24hr)
酸化安定度(99℃、100hr)
kPa
混和安定度(10万回)
水洗耐水度(79℃、1hr)
mass%
軸受防錆(79℃、48hr)
ロール安定度(室温、2hr)
潤滑寿命(125℃)
hr
※代表性状値は、商品の改定により予告せずに変わる場合があります。